李登輝・台湾元総統が日本人に伝えたかったこと

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台湾の李登輝・元総統が、令和2年(2020年)7月30日、台北市内の病院で逝去された。

台湾元総統・李登輝氏が死去 「民主化の父」
【台北=中村裕】台湾の李登輝・元総統が30日、台北市内の病院で、多臓器不全などのため死去した。97歳だった。1996年、自らが推し進めた台湾の最高指導者を住民が直接選ぶ初の総統選挙で勝利し、初代の民選総統に就任した。中国とは異なる民主社会を築き「台湾民主化の父」と呼ばれた。入院先の病院が発表した。2月に体調不良のため、...

「台湾の民主化の父」であるとともに、昭和20年の終戦・22歳までは日本人(日本統治下の台湾出身)だったこともあり、昔の日本人の気質、日本精神を持った骨のある方だった。お兄さんは靖國神社に祀られており、李登輝総統は日本訪問時に靖國への参拝をしたこともある。参拝後に日本外国人特派員協会で行なわれた記者会見では、記者からの「参拝は問題では?」と問われ「国を守るために命をなげうった方々に感謝をするのはあたりまえのこと」と外国人記者の質問を一蹴してみせた。

 

一般人である私は当然のことながら直接の面識などはないものの、2016年7月に石垣島で行なわれた講演会に参加し、一度だけ直接李登輝氏の話を聞く機会があった。氏は約1時間半に渡る講演の中で「日台の歴史・絆」を強く訴えていたことは今でも深く心に刻まれている。

 

李登輝氏の著作に「熱誠憂国~日本人へ伝えたいこと~」という本がある。ぜひとも、今を生きる多くの日本人に読んで頂きたい本である。


(2020年8月1日現在、紙の書籍は新品はなく高額の中古品がある状態なので、電子書籍Kindleでの購読をおこなうのが良さそうである)

李登輝元総統のご逝去にあたり、心よりお悔やみを申し上げるとともに、御霊のご平安をお祈り申し上げます。これからもどうか台湾と日本の未来を見守っていてください。

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