沖縄戦最初の特攻~伊舎堂用久(いしゃどう・ようきゅう)中佐と隊員たち~

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戦没者慰霊
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沖縄を代表するリゾートである美しい離島、八重山(やえやま)諸島の中心的存在である石垣島。

伊舎堂用久(いしゃどう・ようきゅう)中佐と隊員の顕彰碑は、石垣島の中心部からほど近いサザンゲートブリッジを渡った先、南ぬ浜町(ぱいぬはまちょう)緑地公園内に建立されている。

 

顕彰碑の台座には、石垣島の飛行場から沖縄本島沖の米軍艦艇に体当たり攻撃をすべく飛び立っていった計31名の若きパイロットたちの名が刻まれていた。パイロットは一番若い方で十七歳、現在で言えば高校二年生だ。

誠第十七飛行隊

伊舎堂用久 中佐(24・沖縄)
川瀬嘉紀 大尉(24・三重)
芝崎 茂 大尉(24・埼玉)
黒田 釋 少尉(21・愛媛)
安原 正文 大尉(24・高知)
久保 元治郎 大尉(23・千葉)
有馬 達郎 少尉(17・鹿児島)
林 至寛 少尉(17・東京)

独立第二十三中隊

阿部 久作 大尉(29・北海道)
須賀 義榮 少尉(23・千葉)
長野 光宏 少尉(21・東京)
金井 勇 少尉(21・富山)
岩本 光守 少尉(20・福岡又は朝鮮)
廣瀬 秀夫 少尉(19・香川)

飛行第十七戦隊

平井 俊光 少佐(21・岡山)
児子 國高 大尉(21・岡山)
西尾 卓三 大尉(25・東京)
国谷 弘潤 大尉(21・富山)
勝又 敬 大尉(24・愛知)
照崎 善久 少尉(21・大阪)
西川 福治 少尉(21・兵庫)

 

飛行第一〇五戦隊

長谷川 齋 大尉(23・愛知)
山元 正巳 少尉(19・鹿児島)
永田 一雄 少尉(20・鹿児島)
石田 勝 少尉(20・岐阜)
小川 多透 少尉(20・福岡)
丸林 仙治 少尉(19・岡山)
内藤 善次 少佐(22・東京)

飛行第十九戦隊

根本 敏雄 大尉(22・千葉)
倉澤 和孝 大尉(22・長野)
栗田 常雄 少尉(22・静岡)

計三十一名

 

知覧特攻平和会館(鹿児島県)

伊舎堂用久中佐と隊員たちの名は、知覧特攻平和会館の特攻英霊芳名碑の先頭にもしっかりと刻まれていた。

遺書・手紙類 <伊舎堂 用久(いしゃどう ようきゅう) 中佐>

御両親様(ごりょうしんさま)

御家族様一同(ごかぞくさまいちどう)

指折(ゆびお)りつ待(ま)ちに待(ま)ちたる機(き)ぞ来(きた)る

千尋(ちひろ)の海(うみ)にちるぞたのしき

三月二十三日   伊舎堂大イ(いしゃどうたいい)

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祖国・故郷・なによりも家族を守るため、自分自身の命を捧げ沖縄の海に散華された多くの英霊に感謝するとともに、その遺志を未来の日本人に受け継いでいかなければならないと強く思う。

 

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