私は今から約5年前、2015年頃より沖縄のジュゴンに関するメディアの報道や、防衛省・環境省などの一次情報をウォッチしてきた。ジュゴンに関するマスコミの報道は、主に市民団体の感情的な扇動や基地反対運動と資金集めのためのジュゴン利用の側面が強く、本当にジュゴンを守りたいのか疑問に思うことが多々あった。彼らは沖縄防衛局が定期的に実施している環境調査の報告書も、環境省が発表している「ジュゴンと藻場の広域的調査」も全く読んでいないようであった。
第三者委員会検証結果報告書等の公開について/沖縄県
ジュゴンは辺野古での工事が始まる以前より、沖縄本島近海ではたった3頭(親子と思われる)しか確認されなくなっていたのに、彼らは「10~20頭いるんじゃないの?」程度の感覚で捉えていたのだと思わざるを得ない。たった3頭の親子ジュゴンでは、今後の群体としての繁殖は見込めない=すなわち、近い将来に絶滅するというのは誰にでもわかることだ。
最近また新しいジュゴンの情報について(平成29年のものであるが)、一般の方にもわかりやすい資料(PDF形式)を見つけることができたので、一般の方にも見やすいJPEG画像形式に変換して以下にご紹介したいと思う。沖縄本島近海において、ジュゴンがどのように減ってきたのかがよく分かるだろう。
なお、3頭確認されていたジュゴンのうち、個体Bと呼ばれていたメスの1頭は残念なことに2019年3月、今帰仁村(なきじんそん)運天港(うんてんこう)近くに死骸が打ち上げられているのが発見されている。その後の調べでは、死因はエイの棘とのことであった。
沖縄・今帰仁村で見つかったジュゴンの死因はエイのとげ 環境省と県、村が調査結果を公表
環境省や県、今帰仁村は29日、今年3月に同村の運天漁港で見つかった国の天然記念物ジュゴンの死因について、オグロオトメエイのとげが腹部に刺さったことが原因だとする解剖結果を発表した。環境省によると...
スライド
オリジナルPDF
ソースWebサイト
調達部 : 沖縄防衛局
https://www.mod.go.jp/rdb/okinawa/07oshirase/chotatsu/kankyoukansiiinkai/kankyoukansiiinkai10/H29no10Shiryou1000.pdf