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血液検査で認知症判定する装置発売 島津製作所の田中耕一さん開発
2021/6/22 19:13(最終更新 6/22 19:13)島津製作所は22日、アルツハイマー病を判定するため、脳内のたんぱく質の蓄積状況を血液検査で推定できる装置を発売したと発表した。少量の血液で検査でき、従来より患者の負担が小さい。同社の田中耕一エグゼクティブ・リサーチフェローが開発し、2002年のノーベル化学賞受賞につながった質量分析の技術が用いられた。1台1億円(税抜き)。
アルツハイマー病は発症の20年ほど前から、たんぱく質「アミロイドβ(Aβ)」が脳内に蓄積することが知られているが、これまではコストがかかる陽電子放射断層撮影(PET)や、患者の負担が大きい脳脊髄(せきずい)液(CSF)検査で調べるしかなかった。
同社は18年、国立長寿医療研究センター(愛知県)との共同研究で、血液数滴(約0・5ミリリットル)から微量に漏れ出るAβ関連物質を検出し、脳内の蓄積状況を推定する方法を英科学誌「ネイチャー」に発表。その後、実用化に向け開発を進めていた。医師はこの装置の検査データに画像診断などを組み合わせて、総合的に判断する。
02年のノーベル賞受賞後、「5年で血液1滴から数百種類の病気の有無を診断してもらえるようにしたい」と語っていた田中氏。京都市中京区の同社で同日、記者会見し、「専門家なら言わないような、とんでもない未来を言ってしまったと思う」と恐縮しつつ、「薬の開発など課題を解決する手法としても使ってもらえるように、まだまだ研究しなければならない」と話した。【福富智】
血液検査で認知症判定する装置発売 島津製作所の田中耕一さん開発 | 毎日新聞島津製作所は22日、アルツハイマー病を判定するため、脳内のたんぱく質の蓄積状況を血液検査で推定できる装置を発売したと発表した。少量の血液で検査でき、従来より患者の負担が小さい。同社の田中耕一エグゼクティブ・リサーチフェローが開発し、2002...
アルツハイマー病を判定するため、脳内のたんぱく質の蓄積状況を血液検査で推定できる装置を、島津製作所が発売しました。同社の田中耕一エグゼクティブ・リサーチフェローが開発。02年のノーベル化学賞受賞につながった技術が用いられています。1台1億円(税抜き)。https://t.co/4U9IuEmJr0
— 毎日新聞 (@mainichi) June 22, 2021
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ネットの反応
最近治療薬も出てきたことだし、進行する前に早期発見出来るようになったらまた世界的な貢献になりそうだな。
おお、血液数滴からアミロイドβ関連物質を検出して、認知症判定する機器を実用化し商品化までしたのか!これこそセラノスのナノテナーじゃないですか。真の偉人エンジニア(しかもノーベルローリエ)はすごい…
ノーベル賞受賞後も、そのことを鼻にかけず、一企業の技術者として研究に励む田中さんカコイイ…
田中先生やべえな。
有言実行すぎる。
本当に島津製作所って突き抜けてるなぁ…開けた環境だから田中さんがノーベル賞授賞出来たんだなぁ
職場仲間の会見会場作りが伝説的ほのぼのらしいけど、誰かつべに上げてくれないかなぁ
以前に技術開発の話は話題になっていたけどな…
1台1億円ってわざわざ記事にするようなことかどうかは知らんけど…
たとえ1億円でも検査会社に配備して検査を集中すれば元は取れる.
すごい、詐欺会社セラノスが出来なかった事をガチでやろうとしてる。
田中さんだーーー!島津製作所大好き!
久々に拝見するに、高い知性と品性を備えたご老人の域に入りつつあり。
田中さん、尊敬するなぁ。研究を継続し、現場を大事にされている。
ノーベル賞を受賞した後も、とことん現場の人。とある大学教授の取材に行った際、研究室内にある大型機械を示しながら、「これは田中さんが来られて、設置作業の監督をしてくださったんですよ」と話してくれた。さすがにびっくり。
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(島津製作所)